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2009年3月29日日曜日

ボスケの週刊田舎暮らしニュースNo.281 ver.1.0

桜の開花を待っています
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
上写真2009.03.29 14:30撮影
中写真2009.03.29 14:33撮影
下写真2009.03.29 14:37撮影



郷(標高200m)の桜はすでに見頃になっているというのに、標高400mの当地では、ここ数日やや肌寒い天気が続いているためもあって、色づき膨らみ始めた蕾が開花を思い止まっているようです(上写真)。この肌寒さも予報によると明日まで、明後日から暖かい春の陽気が期待できそうです。日当りの良い農道脇ではピンク色のヒメオドリコソウ(姫踊り子草)たちがそよ風に合わせて春の踊りを始めました(中写真)。花壇では目映いほどの真っ赤なチューリップが咲いています。みんな桜の開花を待っています(下写真)。

筍シーズン間近
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
上写真2009.03.29 14:28撮影
下写真2009.03.29 14:28撮影


先週から棚田最上段の林縁にある竹薮(孟宗竹)の間伐作業を始めました。主目的はイノシシ防護柵用竹材の調達ですが、間伐することによって日当りが良くなり、筍が出やすくなることも期待しています。上写真に見られる既存のイノシシ防護柵(トタン板使用)の外側では、すでにイノシシが筍を探して掘り返しています。例年なら筍が出始めるのは4月半ば過ぎなので、もしかしたら今年の筍シーズンは多少早くなるかも知れません。他方、防護柵用の竹材については、水分を多く含んだ竹材は害虫やかびに侵されやすいので、水分の吸い上げの少ない時期(10月頃から翌年3月頃)での調達が望ましいようです。その意味ではやや遅過ぎたようです。いずれにしても間伐作業は早々に終えておかなければなりません。
No.279でもご紹介した農文協発行の月刊誌「現代農業」最新号(2009年4月号)によると、竹を間伐する際には、1mの高さ残して切るのが最も良いようです。切り易いだけでなく、竹が水をどんどん吸い上げて、1年後には地上の1mの竹だけでなく地下茎まで枯れてしまうそうです。
根元から切ると切り難いし、切り株が中途半端に短いと歩行の障害になるので、早速、これに習って1mの高さで伐採しました(下写真参照)。

ー今週の写真ー
やっと見つけたウグイス


撮影場所: 広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
撮影日時:2009.3.28 7:21
カメラ:オリンパス E-1+ZD70-300mmF4-5.6Zoom
撮影データ:ISO感度400 パターン測光 絞り優先露出(F5.6・1/125) 露出補正なし トリミングなし  
コメント:ウグイスのさえずりは毎朝聞こえて来るのですが、その姿を見つけ出すのは難しいものです。ところが、自宅裏のヒノキの葉陰にいるところをやっと見つけた翌朝、幸運にも同じヒノキの方からさえずりが聞こえて来て、やっと梢でさえずってるウグイスの撮影に成功しました。次回はさらに近づいて鮮明な写真を撮りたいと思っています。

先週からのSr.ボスケの動向
03月23日(月):ヒノキ伐採&薪割り作業
03月24日(火):竹薮整備作業
03月25日(水):竹薮整備作業/自治会常会
03月26日(木):眼科専門動物病院/裏山菜園整備作業
03月27日(金):竹運搬作業
03月28日(土):丸太運搬&薪割り/裏庭整備作業
03月29日(日):山林管理関係総会/菜園整備作業/HP更新

2009年3月22日日曜日

ボスケの週刊田舎暮らしニュースNo.280 ver.1.2

♪梅は咲いたか桜は未だかいな
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
上写真2009.03.21 13:46撮影
中写真2009.03.22 12:04撮影
下写真2009.03.20 09:06撮影



棚田最上段の梅の花がまさに満開になった昨日、懸案だった田起こし作業を行いました。寒くもなく暑くもない心地よい空気の下で、程よく乾いた田んぼの中、トラクターに乗り込み、時おり満開の梅の花を眺めつつ、ゆっくりと田んぼ内を周回しながら田起こし作業を続けました(上写真)。トラクターはヤンマーディーゼルトラクタ・ニュースーパーフォルテのOK-UFO仕様です。慣れてしまえば操作は決して難しいものではありませんでした。かつての田起こし作業は、耕運機を、その昔は牛馬を使った重労働で、作業中はとても梅の花を眺める余裕はなかったろうと想像します。
ところで、我が家から見える桜(ソメイヨシノ)は蕾が膨らんでその先がピンク色に色づいて来ました(中写真)。例年より早く今月中には開花しそうに思えます。庭のさくらんぼの花は一足早く一昨日開き始めました。同じ日、不覚にもこれまでその存在に気づいていなかった棚田最上段の1本の小振りな桜の木に、ピンク色の美しい花が咲き始めました(下写真)。早咲きの桜です。ネット掲示板に写真をアップして品種名を訊ねたら、トウカイザクラ(東海桜)らしいという回答が得られました。トウカイザクラはシナミザクラとコヒガンザクラの交雑種で、早春を飾る美しい桜のようです。桜と言えば、No.276でご紹介した八重の山桜の件、傍の常緑樹を伐採したために日当りが良くなりました。この開花も楽しみです。

クロモジ属5種
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
写真2009.03.22 13:09-33撮影





写真は上から、ヤマコウバシ、クロモジ、ダンコウバイ、カナクギノキ、アブラチャンで、いずれも自宅周りで見られるクスノキ科クロモジ属の落葉樹です。これらの5種はいずれも互いによく似た黄色い花を春に咲かせます。未だ枯葉が枝に残っているヤマコウバシ(山香し)は、枝や葉を傷つけると、その名の通り「香ばしい香りがする」そうです。未だ冬芽状態で花期は遅いようです。クロモジ(黒文字)は、緑色を帯びた樹皮に見られる黒い斑を文字に見立てて、その名が付いたようです。良い香りがするので楊枝に使われることで有名です。開花は間近です。ダンコウバイ(檀香梅)は、もともと中国でロウバイの1品種に付けられていた名前が本種の和名に転用されたものだそうです。良い香りがするのでクロモジと同様に楊枝に加工されるそうです。花序に柄が無いので太い枝に花が直接付いているように見えます。カナクギノキ(鉄釘の木)は、クロモジと同様に、葉芽の両側に丸い花芽が2個付いており葉の展開と同時に開花するそうです。カナクギノキは樹皮の鹿の子模様の“鹿の子”が訛ったもので、“鉄釘の木”は当て字のようです。アブラチャン(油瀝青)は面白い名前なので以前から興味があり探していたものです。本日隣りの別荘敷地内で偶然発見し、ネット掲示板で確認していただきました。名前の由来は、山渓ハンディ図鑑「樹に咲く花」によると「種や樹皮は油を多く含み、生木でもよよく燃えるところからつけられた名前で、チャンは瀝青のことでピッチやコールタールなどの総称」だそうです。同じクロモジ属でこれによく似たシロモジ(白文字)というのがあるそうです。次はこのシロモジを見つけたくなりました。

ー今週の写真ー
アオイスミレ(葵菫)


撮影場所: 広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
撮影日時:2009.3.22 13:26
カメラ:オリンパス E-1+ZD35mmF3.5Macro
撮影データ:ISO感度800 パターン測光 絞り優先露出(F5.6・1/40) 露出補正マイナス0.30 トリミングなし  
コメント:隣りの別荘敷地内を流れる小沢の傍で、最も花期の早いスミレのひとつ、アオイスミレを見つけました。昨年と一昨年、ネット掲示板で詳しく教わったので、今では容易に識別できるようになりました。

先週からのSr.ボスケの動向
03月16日(月):菜園整備作業
03月17日(火):田んぼ肥料散布作業
03月18日(水):田んぼ肥料散布作業/兄夫婦来宅
03月19日(木):菜園整備作業
03月20日(金):田起こし作業
03月21日(土):雨
03月22日(日):アブラチャン発見/HP更新

2009年3月16日月曜日

ボスケの週刊田舎暮らしニュースNo.279 ver.1.1

春の陽気
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
上写真2009.03.15 13:33撮影
中写真2009.03.15 13:31撮影
下写真2009.03.15 13:48撮影



昨朝には一時雪が降りましたが、今日は朝から晴天で汗ばむほどの陽気になり、棚田上段の梅の花は一気に満開状態になりました。すでに3月半ばですから、早咲きの桜と見間違われそうですが正真正銘の梅の花です。標高400mの“鈴張プチ高原”では、これから1ヶ月以内の短期間に、桃の花が、続いて桜の花が咲き始めます。これからまさに春本番です。農道脇ではオオイヌノフグリの小さなブルーの花も、暖かい日差しを受けて一斉に開花しました。この暖かさに誘われてカワラヒワ、ホオジロ、ミヤマホオジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、それにキセキレイの6種類もの野鳥たちが我が家の庭にやって来ました。やはり暖かい春の日のバードウォッチングは楽しいですね。

そろそろ田植え準備
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
写真2009.03.15 13:43撮影

近隣の農家ではそろそろ田植えの準備作業が始まっています。田植え準備の最初の作業は“田起こし”です。“田起こし”はトラクターを使って田んぼの下層の土を掘り起こし、表土を混ぜ込む作業です。“田起こし”に先立って肥料を手撒きしておくのですが、隣りの谷の田んぼでは、すでに土手のあちこちに肥料袋が置かれていました。義父の田んぼでも今週半ば過ぎにはこの田起こし作業を始めることになりそうです。今日午後、田んぼに行って見たところ、昨日降った雨雪のために田んぼは未だ抜かるんでいました。天気予報によると今週末まで晴天が期待できそうなので、田んぼが乾いたら、肥料散布と田起こし作業に取り掛かろうと思っています。トラクター運転はほぼ半年ぶりのですから、運転操作を思い出すのに多少時間が必要です(哀)

イノシシ防護柵
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
写真2009.03.14 10:40撮影

裏山を開墾して新しく作ったばかりの畑にイノシシが侵入したようです。考えてみると、隣りの谷では防護柵が設置されていない休耕田のあちこちが荒らされ掘り返されているので、同じ様に防護柵が設置されていない我が家の菜園にこれまでイノシシ被害が全く無かったのが不思議なぐらいです。そんなことから防護柵設置を検討することにしました。義父の田んぼ周辺の林縁にすでに設置されている防護柵は主にトタン板と防護ネットが使われています。今のところ、コストと景観を考慮して、義父所有の山林に繁茂する孟宗竹を使った竹製の防護柵にしようかと考えています。折しも、農文協発行の月刊誌「現代農業」最新号(2009年4月号)の「知恵くらべ 根くらべ」に竹柵が載っていました。この竹柵には半分に割った竹が使われていますが、長い竹がうまく真半分に割れるものかどうか、近いうち試してみたいと思っています。いずれにしても、イノシシ防護柵は今年秋までに設置したいと思っています。

ー今週の写真ー
つがいのカワラヒワ


撮影場所: 広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
撮影日時:2009.3.14 7:51
カメラ:オリンパス E-1+ZD40-150mmF3.5-4.5Zoom
撮影データ:ISO感度800 パターン測光 絞り優先露出(F5.0・1/60) 露出補正なし トリミングなし  
コメント:雪の朝、つがいのカワラヒワが庭にやって来て、あらかじめ撒いておいたヒマワリの種を上手に食べていました。翌日の今日は、メス(?)が1羽増えて3羽でやって来ました。傍にある手洗い石の水を飲んでいるところも確認しています。

先週からのSr.ボスケの動向
03月09日(月):薪作り
03月10日(火):裏庭整備作業
03月11日(水):菜園整備作業
03月12日(木):眼科専門動物病院/菜園整備作業
03月13日(金):菜園整備作業
03月14日(土):庭木購入/庭木植栽
03月15日(日):庭木植栽/HP更新

2009年3月8日日曜日

ボスケの週刊田舎暮らしニュースNo.278 ver.1.1

梅一輪その2
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
上写真2009.03.08 08:58撮影
下写真2009.03.08 08:57撮影



前号ではこの句「梅一輪一輪ほどの暖かさ」の意味するところについては特にコメントしていませんでしたが、一般的には「梅が一輪また一輪と咲くごとに暖かさが増していく」という意味でしょうね。ところで、先週一週間、毎日棚田上段の梅の開花状況を観察してみた結果、二輪目が開花したのは4-5日後、1週間経った今日でも開花は未だ数輪に過ぎません。梅の開花速度は思っていた以上に遅いですね。もしかしたら「一輪一輪」には「ゆっくり」とか「徐々に」という意味が含まれているのではないかと思います。
先週火曜日には未明から雪が降りましたが、春の湿った雪ですから翌日午後にはすっかり融けてしまいました。裏庭を耕していたらカエルが飛び出して来ました。冬眠中のカエルを起こしてしまったかも知れません。農道脇ではハコベ、オオイヌノフグリ、タネツケバナなどの、いわゆる雑草が蔓延り始めました。“徐々に”、“ゆっくり”ですが、着実に春が来ているようです。

“ワラビ畑”
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
写真2009.03.08 09:02撮影

左写真で手前の廃田棚田から遠方の古い栗林一帯は、毎年4月中旬頃から“ワラビ畑”に変わります。この一帯に生えて来るワラビは自生しているもので栽培されているものではないので「畑」とは呼べないわけですが、ワラビが熊笹などの雑草に負けないで生えて来るように、毎年適期に草刈りするなど、管理されているので敢えて“ワラビ畑”と呼んでいます。この“ワラビ畑”の管理は昨年まで義父の手で行われていましたが、今年からは私が管理するつもりで、とりあえず、先週、昨年秋以降に伸びた熊笹を刈り払っておきました。ワラビ採りが楽しみです。

ー今週の写真ー
竹薮のセリバオウレン


撮影場所: 広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
撮影日時:2009.3.6 14:53
カメラ:オリンパス E-1+ZD35mmF3.5Macro
撮影データ:ISO感度800 パターン測光 絞り優先露出(F5.6・1/40) 露出補正マイナス0.70 トリミングなし  
コメント:半日陰の竹薮の中で見つけたセリバオウレンです(上写真)。花柄がか細く、純白で清楚な花は薄暗い薮の中でひときわ目を引きました。日当りの良い湧水箇所に生える本種(下写真 2009.2.26撮影)とは趣が異なっています。


先週からのSr.ボスケの動向
03月02日(月):裏庭整備作業
03月03日(火):雪/眼科専門動物病院
03月04日(水):孟宗竹伐採作業
03月05日(木):孟宗竹伐採作業
03月06日(金):ニシキギ等移植作業
03月07日(土):ワラビ畑整備/裏庭整備作業
03月08日(日):ヒノキ伐採/HP更新

2009年3月1日日曜日

ボスケの週刊田舎暮らしニュースNo.277 ver.1.1

梅一輪
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
上写真2009.03.01 06:56撮影
中写真2009.03.01 06:55撮影
下写真2009.02.26 13:45撮影



「梅一輪一輪ほどの暖かさ」
松尾芭蕉の弟子の服部嵐雪の俳句だそうですが、俳人の名前は判らなくても、この季節に梅の花を見るとこの句が思い浮かびますね。棚田上段の梅林(上写真)でも蕾が大きく膨らみ、数日前からその開花を今や遅しと待ち望んでいたところ、今朝、やっと一輪の梅の花を確認しました(中写真)。折しも今日から弥生三月、標高400mのプチ高原にも春が来たようです。義父母宅裏手の湧水箇所では、柔らかそうなワサビ葉やセリが茂り始め、大きなフキノトウも顔を出していました(下写真)。義父母宅の竹薮の中で、花期は4−5月と言われているウグイスカグラのピンク色の花を見つけました。

シラカシの伐採
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
上写真2009.02.26 13:53撮影
下写真2009.02.26 13:51撮影



前号で八重咲きのヤマザクラについてご紹介しました。先週は、このヤマザクラの木に覆い被さるように繁茂し、石垣の隙間に根を張っているシラカシを伐採しました。この伐採はヤマザクラに陽光を当てると共に、ストーブ用薪の確保を狙ったものです。伐採したシラカシは幹径最大15cm程度で樹高約10m、付近に自生しているシラカシとしては必ずしも大木ではなかったにもかかわらず意外に手間取りました。実は太枝が傾斜して負荷がかかっているにもかかわらず下側にチェーンソーを当てて切り進めたために、バーを挟まれてしまったのです。幸い、義父宅から借りた大鋸を使って太枝のやや上部を切断して難を逃れましたが、チェーンソー使用に際しては基本に忠実であることを痛感すると共に、大鋸の威力も再認識しました。これを機会に、チェーンソー使用に固執せず、時には環境に優しい大鋸を使ってみようと思っている次第です。

ー今週の写真ー
都志見のアスナロ


撮影場所: 広島県山県郡北広島町戸谷
撮影日時:2009.2.23 12:54
カメラ:オリンパス E-1+ZD14-45mmF3.5-5.6Zoom
撮影データ:ISO感度200 パターン測光 絞り優先露出(F6.3・1/200) 露出補正なし トリミングなし  
コメント:No.272でご紹介した広島県の天然記念物に指定されているアスナロの独立木です。自宅から車で約30分の近距離にあり、所用で出かけた折に立ち寄りました。胸高幹径2.95mで樹高約22mの巨木で、幹下部に大きな洞があって、中から直径約20cmの椿の大木が成長して複雑に絡まっていました。

先週からのSr.ボスケの動向
02月23日(月):雨/アスナロ巨樹見学
02月24日(火):林縁シラカシ伐採作業
02月25日(水):林縁シラカシ伐採作業
02月26日(木):薪用ヒノキ伐採/裏庭整備作業
02月27日(金):雨/休養
02月28日(土):ヒノキ薪作り
03月01日(日):梅の開花/HP更新