霜が降りる頃
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
上写真2012.10.27 07:10撮影
中写真2012.10.28 07:30撮影
下写真2012.10.29 07:33撮影
去る10月23日は二十四節気の一つ“霜降(そうこう)”でした。お馴染みの「こよみのページ」によると「北国や山間部では、霜が降りて朝には草木が白く化粧をする頃。野の花の数は減り始める、代わって山を紅葉が飾る頃である。」とあります。このところ毎朝の気温は10℃を下回り、霜降翌日の24日には、この秋一番の冷え込みで、5℃まで下がっていました。初霜も間近です。
一昨日の土曜日には“プチ高原”は雲海の中にいるように深い霧に包まれていました。向かいの山には雲海が帯状に延びていました(上写真)。昨朝は雨が上がったばかりで気温は高めだったものの、この朝も“プチ高原”は雲海の中にありました(中写真)。今朝は秋晴れの良い天気でした。田んぼの株跡から再生した“ひこばえ”も朝露で濡れていました。“ひこばえ”をよく見ると、薄緑色で未熟ながらも稲穂にまで成長していました。稲刈り後の株跡から再生した“ひこばえ”の存在は肥料過多を暗示しているのです。稲を2度実らせるに足る肥料を田んぼに入れてしまったということでしょう。今年の稲作に付いては反省しなければならないことが多々あります。田んぼが乾けば、来年の稲作のための作業が始まります。毎年春に行っていた“荒起こし”作業を年内に済ませておくのです。今日午後、ホームセンターでブルーベリーの苗木を10株購入しました。この秋の間に、義父母宅の畑の一部を借りて、そこでもブルーベリーを栽培することにしたのです。ストーブ用薪のための倒木枝木集め作業も未だ残っています。そんなことで、雪が降るまでは外作業が続きそうです。
紅葉の不思議
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
上写真2012.10.26 06:40撮影
中写真2012.10.29 07:18撮影
下写真2012.10.29 07:47撮影
舗装林道脇に生えている件のウワミズザクラの紅葉です(上写真)。本当に美しい、ウワミズザクラの紅葉は、紅葉ハンドブック(林将之著)によると「山吹色に少し赤を足したような明るい橙~黄色に紅葉に、特有の済んだ色で上品な美しさがある。・・・・・・」そうですが、どういう訳か、件のウワミズザクラ1株だけが、本当にウワミズザクラか疑われるほど、黄色味が無く赤に近い濃いピンク色を呈しているのです。実は、この株の左右両隣にもウワミズザクラが生えているのです(中写真)。これら2株は未だ緑色の葉を残しつつ、大半が上述のハンドブックに記述されている通り黄色~橙色に紅葉しているのが判ります。このようにほとんど同じ生育環境に有りながら、紅葉の色合いに明らかな違いがあることに、「紅葉の不思議」を感じるのです。
一方、わが家の庭のシンボルツリーになっているナンキンハゼですが、美しい紅葉を期待して植えたにもかかわらず、未だに緑色の葉を茂らせています。例年紅葉が遅く、多くの年で美しい紅葉を見せる前に、残念ながら枯れ葉となって散り始めるのです。下の方にある団地では街路樹のナンキンハゼが赤~橙~黄色の美しいグラデーションがすでに見られます。車で通過するたびにうらやましく思うのです。何故ナンキンハゼは標高の高い当地で紅葉が遅いのか、またまた「紅葉の不思議」を感じるのです。
キイチゴ
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
上写真2012.10.29 07:39撮影
下写真2012.10.29 07:49撮影
バラ科キイチゴ属、いわゆる“木苺”の仲間には多種あります。山渓ハンディ図鑑3「樹に咲く花」には約40種掲載されています。この中で、この時期に実が生るキイチゴ属は珍しいはずです。その一つがフユイチゴでしょう。棚田の南側、緩やかな丘の北斜面にあってボスケが勝手に名付けた“里山自然植物園”で、地表を這うように生えているのがフユイチゴで、行って見たら、何と!すでに赤い実が生っていました(上写真)。心形の葉の先端が鋭角で茎に刺が目立つので、詳しくはフユイチゴではなくミヤマフユイチゴのようです。果実は酸味が強く甘味が少ないので好んで食べる人はいないようです。
この時期に赤い実を付けた木苺がもう一種ありました。“灯台下暗し”、何とわが家の西側の庭に植栽されているラズベリーです。元来、ヨーロッパで品種改良された栽培品種で、独特の風味があって美味しいのですが、通常、梅雨時に生るために罹病して美味しい果実はほとんど収穫できません。ところが、二季なり性で秋に生った果実は痛みが少なく、美味しく食べられます。この株がもう少し大きくなれば、ジャムが作れるほどに収穫できるかも知れません。
燃焼実験
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
上写真2012.10.26 12:09撮影
下写真2012.10.26 15:54撮影
石焼き芋研究第2段階の一環として“美味しい石焼き芋”について調べていたら、ロケットストーブに興味が湧いて来ました。先週金曜日(26日)には、ネットで見つけた「被災地支援から生まれた瓦のロケットストーブ」にならって、義父母宅の屋根の葺き替えで不要になった瓦を使ってストーブを組み立て、燃焼実験を行いました。最初の点火にもたつきましたが、やかん一杯の水を沸騰させるのに成功しました(上写真)。その後、小石の入った羽釜を載せて、石焼き芋前段の小石加熱実験を行いました。約1時間余、小石が触れないほどの高温になったのを確認して小~中程度の大きさのサツマイモ4本を小石の山の中に潜り込ませました。羽釜内部の温度が100℃以上を保っているのを確認して薪の追加を停止しました。それから約1時間で“石焼き芋”は出来上がりました(下写真)。期待している甘みが未だ充分でないのは、掘ったサツマイモの熟成期間が不足しているだけでなく、サツマイモの温度が高過ぎたのではないかと思っています。近日中に、再挑戦します。
むかご(零余子)
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
写真2012.10.27 17:10撮影
昨日、Sra.ボスケ(ボスケ夫人)と裏山や自宅周辺で山芋の“むかご”採取を行いました。山芋のツルの葉腋にくっついている、ふつう球形の“塊状組織”です。直径5mm足らずの小粒のものから時には3cm以上有りそうな大粒のものまであります。手の届かない高所のツルに付いている“むかご”の採取は意外に難しく、虫網を受けにして長い棒で軽く叩き落とす方法が良いようです。それでも、思わぬ方向に落ちて虫網で受け損なったり、せっかく受けた大粒の“むかご”が網から跳ね出てしまったり、本当に難しいものです。それでも全量で500gほどになりました。その一部を使って、昨日の夕食は“むかご”飯になりました。Sra.ボスケの東京の友達に送ろうと、今日は隣町からの買物帰りに、川沿いの旧道に入って、“むかご”採取に再挑戦しました。人の入らない旧道沿いには至る所で山芋の蔓が伸びていて、大粒の“むかご”を思う存分集めることが出来ました。写真は昨日取ったもので小粒のものが多いのですが、今日取ったものは大粒ばかり、早速、各種の野菜と共に梱包して、明朝、発送する予定です。
ー今週の写真ー
フユノハナワラビ(冬の花蕨)
撮影日時:2012.10.29 07:26撮影
カメラ:Canon IXY DIGITAL 110IS
撮影データ:ISO感度100 中央部重点平均測光 自動露出(F2.8・1/60) 露出補正マイナス0.7 トリミングなし
キウイフルーツ棚のある廃田棚田で毎年この時期に伸び出て来ます。フユノハナワラビは多年性のシダ植物だそうで、この黄金色のものは胞子葉だそうです。初夏のワラビと同様に食用になるそうですが、この何ともきらびやかで日本的な感じのしない葉はたとえ美味であっても食べる気がしないのですが、美味しいのでしょうかね。ところで、これに似たものにアカハナワラビとオオハナワラビがあるそうですが、実を言うと、これがフユノハナワラビであるという確証は未だ得ていないのです。あしからず。
先週のSr.ボスケの動向
10月22日(月):兄夫婦来宅/ブログ更新
10月23日(火):雨/床下漏水発見
10月24日(水):床下の水漏れ復旧工事
10月25日(木):床下の水漏れ復旧工事/義父病院送迎/自治会常会
10月26日(金):床下の水漏れ復旧工事/瓦ロケットストーブ
10月27日(土):来客/むかご採取
10月28日(日):お惣仏様