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2009年3月22日日曜日

ボスケの週刊田舎暮らしニュースNo.280 ver.1.2

♪梅は咲いたか桜は未だかいな
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
上写真2009.03.21 13:46撮影
中写真2009.03.22 12:04撮影
下写真2009.03.20 09:06撮影



棚田最上段の梅の花がまさに満開になった昨日、懸案だった田起こし作業を行いました。寒くもなく暑くもない心地よい空気の下で、程よく乾いた田んぼの中、トラクターに乗り込み、時おり満開の梅の花を眺めつつ、ゆっくりと田んぼ内を周回しながら田起こし作業を続けました(上写真)。トラクターはヤンマーディーゼルトラクタ・ニュースーパーフォルテのOK-UFO仕様です。慣れてしまえば操作は決して難しいものではありませんでした。かつての田起こし作業は、耕運機を、その昔は牛馬を使った重労働で、作業中はとても梅の花を眺める余裕はなかったろうと想像します。
ところで、我が家から見える桜(ソメイヨシノ)は蕾が膨らんでその先がピンク色に色づいて来ました(中写真)。例年より早く今月中には開花しそうに思えます。庭のさくらんぼの花は一足早く一昨日開き始めました。同じ日、不覚にもこれまでその存在に気づいていなかった棚田最上段の1本の小振りな桜の木に、ピンク色の美しい花が咲き始めました(下写真)。早咲きの桜です。ネット掲示板に写真をアップして品種名を訊ねたら、トウカイザクラ(東海桜)らしいという回答が得られました。トウカイザクラはシナミザクラとコヒガンザクラの交雑種で、早春を飾る美しい桜のようです。桜と言えば、No.276でご紹介した八重の山桜の件、傍の常緑樹を伐採したために日当りが良くなりました。この開花も楽しみです。

クロモジ属5種
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
写真2009.03.22 13:09-33撮影





写真は上から、ヤマコウバシ、クロモジ、ダンコウバイ、カナクギノキ、アブラチャンで、いずれも自宅周りで見られるクスノキ科クロモジ属の落葉樹です。これらの5種はいずれも互いによく似た黄色い花を春に咲かせます。未だ枯葉が枝に残っているヤマコウバシ(山香し)は、枝や葉を傷つけると、その名の通り「香ばしい香りがする」そうです。未だ冬芽状態で花期は遅いようです。クロモジ(黒文字)は、緑色を帯びた樹皮に見られる黒い斑を文字に見立てて、その名が付いたようです。良い香りがするので楊枝に使われることで有名です。開花は間近です。ダンコウバイ(檀香梅)は、もともと中国でロウバイの1品種に付けられていた名前が本種の和名に転用されたものだそうです。良い香りがするのでクロモジと同様に楊枝に加工されるそうです。花序に柄が無いので太い枝に花が直接付いているように見えます。カナクギノキ(鉄釘の木)は、クロモジと同様に、葉芽の両側に丸い花芽が2個付いており葉の展開と同時に開花するそうです。カナクギノキは樹皮の鹿の子模様の“鹿の子”が訛ったもので、“鉄釘の木”は当て字のようです。アブラチャン(油瀝青)は面白い名前なので以前から興味があり探していたものです。本日隣りの別荘敷地内で偶然発見し、ネット掲示板で確認していただきました。名前の由来は、山渓ハンディ図鑑「樹に咲く花」によると「種や樹皮は油を多く含み、生木でもよよく燃えるところからつけられた名前で、チャンは瀝青のことでピッチやコールタールなどの総称」だそうです。同じクロモジ属でこれによく似たシロモジ(白文字)というのがあるそうです。次はこのシロモジを見つけたくなりました。

ー今週の写真ー
アオイスミレ(葵菫)


撮影場所: 広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
撮影日時:2009.3.22 13:26
カメラ:オリンパス E-1+ZD35mmF3.5Macro
撮影データ:ISO感度800 パターン測光 絞り優先露出(F5.6・1/40) 露出補正マイナス0.30 トリミングなし  
コメント:隣りの別荘敷地内を流れる小沢の傍で、最も花期の早いスミレのひとつ、アオイスミレを見つけました。昨年と一昨年、ネット掲示板で詳しく教わったので、今では容易に識別できるようになりました。

先週からのSr.ボスケの動向
03月16日(月):菜園整備作業
03月17日(火):田んぼ肥料散布作業
03月18日(水):田んぼ肥料散布作業/兄夫婦来宅
03月19日(木):菜園整備作業
03月20日(金):田起こし作業
03月21日(土):雨
03月22日(日):アブラチャン発見/HP更新