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2009年2月23日月曜日

ボスケの週刊田舎暮らしニュースNo.276 ver.1.4

“菜種梅雨”ですか?
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
上写真2009.02.22 14:19撮影
中写真2009.02.22 11:38撮影
下写真2008.02.22 16:02撮影



先週18日は二十四節気のひとつである“雨水”でした。当地ではその翌日19日の夜に雪が降りましたが、そろそろ「空から降るのは雪ではなく雨になる」そんな季節になって来たようです。あるTVの天気予報で「これから1週間南の海上では前線が停滞するため西日本では雨模様のぐずついた天気が続き、ちょっと早い“菜種梅雨”になるかも知れない」と説明されていました。今日は“プチ高原”でもどんよりの曇り空で午後からしとしと雨が降り続いています(上写真)。“菜種梅雨”とは3月中旬から4月にかけての長雨だそうですが、梅も未だ咲かない標高400mの“プチ高原”で“菜種梅雨”はいくら何でも早過ぎるような気がします(中写真)。もちろん、わが家の菜園で栽培されている寒咲きの菜の花は既に昨年12月に咲き始め、積雪や降霜に耐えて未だに咲き続けていますが(下写真)。

八重の山桜
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
上写真2009.02.22 11:39撮影
下写真2008.04.30 11:19撮影


棚田最上段の堤(つつみ、農業用水池)脇に常緑樹のシラカシの陰に樹高5−6mのヤマザクラの木があります(上写真)。昨年ソメイヨシノがすっかり散ってしまった4月末に、散り始めたこのヤマザクラが一重すなわち花弁が5枚ではなく、花弁が10枚以上もあることを偶然発見しました。そこで思い出したのが、広島市中区江波山公園に1本だけ生えていて、1994年4月に「ヒロシマエバヤマザクラ」と命名され、広島市指定天然記念物に指定された珍しいヤマザクラの一種のことです。一枝に一重の花と八重の花が混じっていて、しかも八重の花でも花弁が平らに開くとか、花柄の長さが通常の2倍もあるなどの特徴があるそうです。堤脇に生えている八重のヤマザクラがヒロシマエバヤマザクラと同じものかどうか興味があり、昨年、ネット掲示板に写真を提示して問い合わせたのですが、その結果は残念ながら否定的でした。ただし、昨年は散り始めた不完全な花の写真(下写真)と曖昧な説明によって否定的な結論が導き出された可能性があるので、今年は開花時期に多数の写真を撮影し詳細な観察結果を基に、ネット掲示板に再度問い合わせるつもりです。
ところで、この美しいヤマザクラを、裏山に自生するウワミズザクラを台木にして接ぎ木したいと考えています。そのためには休眠中の今月中にこのヤマザクラの枝を採取してビニール袋に密封し、冷蔵庫で保管しておき、3~4月頃に接ぎ木作業は行うことになります。

ー今週の写真ー
ソシンロウバイ(素心蝋梅)


撮影場所: 広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
撮影日時:2009.2.21 11:23
カメラ:オリンパス E-1+ZD35mmF3.5Macro
撮影データ:ISO感度100 スポット測光 絞り優先露出(F6.3・1/800) 露出補正なし トリミングなし  
コメント:一週間前にやっと咲き始めたソシンロウバイです。近づくと芳香が漂って来ます。花弁が半透明で、正にその名の通り「蝋(ろう)」のような色艶を見せています。中国原産で江戸時代初期に渡来したそうです。

先週からのSr.ボスケの動
02月16日(月):石垣用石運搬作業/雪
02月17日(火):姉夫婦宅訪問
02月18日(水):伐採済ヒノキ丸太下見
02月19日(木):薪用ヒノキ伐採&運搬/雪
02月20日(金):薪割り作業
02月21日(土):裏山熊笹刈り払い/石垣用石運搬作業
02月22日(日):雨/HP更新

2009年2月15日日曜日

ボスケの週刊田舎暮らしニュースNo.275 ver.1.3

異常な暖かさ
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
上写真2009.02.15 17:04撮影
中写真2009.02.10 16:31撮影
下写真2008.02.11 14:40撮影



今週末は異常な暖かさでした。特に14日土曜日の朝の気温は13℃、日中は20℃を超え、春を通り越して汗ばむ初夏の陽気でした。田んぼの向こうの杉の木をズームアップして見て、花粉症の元凶である雄花が確認できました(中写真)。例年なら3月になって飛来する黄砂ですが、今年はその第一陣が2月11日にすでにやって来ました(下写真)。昨日昼食時にフキノトウの天ぷらを食しました。ほろ苦い味、毎年のことながら、舌で春を感じることができました。今夕、熊笹が刈り払われて歩きやすくなった裏山を散策してみました。目に入る主な樹木は、冬の間も枯れ葉が落ちないで残っているコナラ、常緑のソヨゴ、それに5年前に植林されたヒノキの小木です。いつもと変わらない冬の裏山ですが、気のせいでしょうか、何となく暖かさが感じられる写真になりました(上写真)。予報によると明日から寒くなるそうですが、果たして冬の寒さに戻るのでしょうか?

鶯神楽の移植
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
上写真2009.02.15 16:56撮影
下写真2009.02.15 16:58撮影


義父母宅の竹薮(上写真中央の赤屋根の右側)の中に生えていた落葉低木のウグイスカグラ(鶯神楽)を我が家の庭に移植しました(上写真)。このウグイスカグラの木は一昨年春にその存在に気づき「半日陰の竹薮の中ではあまりに可哀相だ」ということで、以前から「いつかわが家の庭に移植したい」と思っていました。移植適期をネットで調べたところ11月中旬から3月になっていたので安心していたのですが、この暖かさのためか、長い枝の所々には黄緑色の新芽が見られ枝先ではすでに葉が開いていました(下写真)。未だ2月、移植後に霜でも降りたら新芽は一気にやられてしまいそうで不安でしたが、兎に角、移植を終えました。
ところで、“鶯神楽”とは何やら由緒ありそうな名前ですが、やはり読んで字の如く、「鶯が飛び跳ねながら、この花や実をついばむ姿を見て、神楽を踊っているように見えたので“鶯神楽”」だそうです(山渓名前図鑑「野草の名前:春」参照)。スイカズラ科スイカズラ属で、花は下向きに咲くピンク色の細長いロート状で、果実は赤く熟したグミに似ています。葉や花や果実に毛があれば、ヤマウグイスカグラまたはミヤマウグイスカグラだそうですが、移植した木は、若葉を観察した限りでは毛が見られないことから、やはりウグイスカグラだろうと思っています。

ー今週の写真ー
クロモジ(黒文字)


撮影場所: 広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
撮影日時:2009.2.15 17:03
カメラ:オリンパス E-1+ZD14-45mmF3.5-5.6Zoom
撮影データ:ISO感度800 パターン測光 絞り優先露出(F5.1・1/50) 露出補正なし トリミングあり  
コメント:裏山のあちこちに自生している落葉低木のクスノキ科クロモジ属クロモジです。紡錘形の葉芽とその両側についている丸い花芽はユニークです。材の香りが良いので高級な楊枝に使われます。“黒文字”とは黄緑色の樹皮に表れる黒い斑点が文字に見えるからだそうです。

先週からのSr.ボスケの動向
02月09日(月):裏山熊笹刈り払い
02月10日(火):眼科専門動物病院/柿の木剪定
02月11日(水):黄砂飛来/梅林下草刈り
02月12日(木):黄砂飛来/裏山熊笹刈り払い
02月13日(金):黄砂飛来/裏山熊笹刈り払い
02月14日(土):兄夫婦来宅/二輪運搬車購入
02月15日(日):ウグイスカグラ移植/HP更新

2009年2月8日日曜日

ボスケの週刊田舎暮らしニュースNo.274 ver.1.1

このまま春に
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
上写真2009.02.07 15:48撮影
中写真2009.02.07 15:59撮影
下写真2008.02.07 07:40撮影



先週月曜日から今日まで、朝の気温が、−4、+1、0、−3、+4、-4、+4℃のように、ほぼ1日おきに上下していました。氷点下の朝は晴天で放射冷却でしょう。昼間はむしろ暖かく気温は10℃を超える日もありました。こんな気温の変化を“三寒四温”とは言わないのでしょうが、これも春の兆しを表しているのでしょうか? 昨日(2月7日)の午後、棚田最上段にある堤(つつみ、農業用溜池)に行ってみました。ここでは陽光によって水も温んでいるように見えました(上写真)。わが家の花壇では早くもチューリップの芽が出ていました(中写真)。ちなみに調べてみたら、昨年2月7日の朝は雪(下写真)で2月はほぼ毎朝のように積雪がありました。果たして今年はもう雪が降らず、このまま暖かい春になるのでしょうか?

熊笹刈り払い
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
上写真2009.02.08 16:19撮影
下写真2009.02.07 15:52撮影


一昨年夏に通販で買った草刈機(UMK425 LVJT)が保証期間を過ぎた昨年秋から不調で、使用中に徐々に止まってしまうようになりました。それ以来、ほとんど使わないで倉庫にしまっていましたが、先月たまたま近くのホームセンターで農機具の修理コーナーを見つけたので修理に出しました。1週間ほどで修理完了、燃料ホースとエアフィルタの交換で本来のパワーを取り戻しました。
そんなことで遅くなりましたが、昨年秋に済ませておくはずだった裏山の熊笹刈り払いを先週開始しました。上写真はストーブ用薪の調達を兼ねて間伐を始めたヒノキ林です。間伐の進行に伴って林内に陽光が差し込み熊笹が繁茂し始めました。この熊笹を今のうちに刈り払っておけば、初夏には思わぬ山野草が生えて来るのではないかと期待しています。下写真はかつてのヒノキ林です。樹齢20-30年の立木ヒノキは数年前の台風で尽く倒れてしまいました。この倒木ヒノキは薪ストーブ用の副燃料(主燃料は広葉樹)として鋭意活用しましたが、“勿体ない”ことに、すべては処理しきれず、結局、腐らせて土に帰してしまいました。この場所も熊笹で覆われており、あちこちに枯れたシダも見られます。今のうちにこの一帯の熊笹を刈っておけば初夏には至る所にワラビが生えて来るはずです。

ー今週の写真ー
ツグミ


撮影場所: 広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
撮影日時:2009.2.7 13:55
カメラ:オリンパス E-1+ZD70-300mmF4-5.6Zoom
撮影データ:ISO感度200 パターン測光 絞り優先露出(F6.3・1/640) 露出補正なし トリミングあり  
コメント:向かいの別荘敷地入口付近に初めて見る野鳥がやって来ました。平野部に多く見られ山地には少ないそうです。見慣れないはずですね。地上では翼を尾よりも下げていることが多いそうです。確かに撮った15枚の画像のすべてで翼が尾よりも下がっていました。

先週からのSr.ボスケの動向
02月02日(月):ヒノキ伐採/薪作り/手洗い石移設
02月03日(火):雨
02月04日(水):裏山熊笹刈払い
02月05日(木):裏山菜園再構築
02月06日(金):裏山菜園再構築/ヒノキ伐採
02月07日(土):裏山熊笹刈払い/写真撮影
02月08日(日):写真撮影/HP更新

2009年2月1日日曜日

ボスケの週刊田舎暮らしニュースNo.273 ver.1.5

春の息吹
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
上写真2009.2.01 12:54撮影
中写真2009.2.01 12:59撮影
下写真2009.2.01 12:37撮影



一年のうち大寒から立春までが最も寒いと言われていますが、今日から2月、立春(2月4日)までもうすぐです。今日は久しぶりの晴天で穏やかな陽射しがありました。先週末までに降った雪はすっかり融け、裏山の残雪さえも消えてしまいました。未だ早いとは思ったのですが、暖かい陽光に誘われ春の息吹を探して田んぼ周辺の林縁を散策してみました。昨年見つけた林縁の湧水箇所で、何と!出て来たばかりの小さなフキノトウを3個ばかり見つけました。「天ぷらにすると美味しいかなー」とは思ったのですが「出て来たばかりで可哀想」ということで今日は写真だけに止めておきました(上写真参照)。続いて棚田上段の梅林に行ってみました。つぼみは未だ未だ膨らみそうにない梅の木にメジロではなくホオジロの群れがやって来ていました(中写真参照)。
この散策を終わって家の中に入った頃に鼻がむずむずし始めました。もしかしたら杉花粉症の兆候かも知れませんね。何しろ“わが基地”周辺には植林のヒノキに混じって杉の大木も多く見られます。いま杉の木には褐色の実がたわわに実っており、あたかも枯れ木のように見えています(下写真参照)。そう言えば、杉花粉症も今や“春の息吹”のひとつですね。

十両三分
広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
上写真2009.1.31 11:59撮影
下写真2009.1.31 11:53撮影


裏山のヒノキ林の林床のあちこちに、ヤブコウジ科ヤブコウジ属のヤブコウジ(薮柑子)と呼ばれる背丈10cm余りの常緑小低木が一面を埋め尽くすように生えています。同じヤブコウジは隣りの谷に通じる山道沿いにも見られ、冬でも真っ赤な果実をつけています(上写真参照)。このヤブコウジの別名は“十両”だそうです。そう言えば、同じように冬に赤い実をつけるマンリョウ(万両)やセンリョウ(千両)というのもありますね。マンリョウはヤブコウジ属ですが、センリョウはセンリョウ科センリョウ属だそうです。万両、千両、十両があるなら、百両と一両もあるのでしょうか? あるのです。ヤブコウジ属のカラタチバナ(唐橘)の別名が“百両”で、アカネ科アリドオシ属のアリドオシ(蟻通し)の別名が“一両”だそうです。余談になりますが、“蟻通し”とは「刺が鋭くアリでも刺し通すという意味」(山渓ハンディ図鑑5「樹に咲く花」)です。ヤブコウジを撮った上述の山道沿いで、たまたま同じアリドウシ属のツルアリドオシ(蔓蟻通し)を見つけました(下写真参照)。金貨の1両は4分だそうですから、アリドオシが“一両”なら刺のないツルアリドオシは“三分”というところでしょうか(笑)

ー今週の写真ー
雌のジョウビタキ


撮影場所: 広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
撮影日時:2009.2.1 12:48
カメラ:オリンパス E-1+ZD70-300mmF4-5.6Zoom
撮影データ:ISO感度400 パターン測光 絞り優先露出(F5.6・1/500) 露出補正なし トリミングあり  
コメント:田んぼ北側の雑木林で見つけた雌のジョウビタキです。以前に我が家の庭にやって来たジョウビタキを撮ったことがありますが、やはり自然の中で撮った写真の方がいいですね。次は銀髪を伸ばしているように見える雄のジョウビタキを撮りたいと思っています。

先週からのSr.ボスケの動向
01月26日(月):雪
01月27日(火):ヒノキ伐採
01月28日(水):丸太運搬/薪割り
01月29日(木):眼科専門動物病院
01月30日(金):大学病院/買物
01月31日(土):林道散策/写真撮影
02月01日(日):林縁散策/HP更新