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2012年10月29日月曜日

ボスケの週刊田舎暮らしニュースNo.469ver.1.3


霜が降りる頃
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
上写真2012.10.27 07:10撮影
中写真2012.10.28 07:30撮影
下写真2012.10.29 07:33撮影


去る10月23日は二十四節気の一つ“霜降(そうこう)”でした。お馴染みの「こよみのページ」によると「北国や山間部では、霜が降りて朝には草木が白く化粧をする頃。野の花の数は減り始める、代わって山を紅葉が飾る頃である。」とあります。このところ毎朝の気温は10℃を下回り、霜降翌日の24日には、この秋一番の冷え込みで、5℃まで下がっていました。初霜も間近です。
一昨日の土曜日には“プチ高原”は雲海の中にいるように深い霧に包まれていました。向かいの山には雲海が帯状に延びていました(上写真)。昨朝は雨が上がったばかりで気温は高めだったものの、この朝も“プチ高原”は雲海の中にありました(中写真)。今朝は秋晴れの良い天気でした。田んぼの株跡から再生した“ひこばえ”も朝露で濡れていました。“ひこばえ”をよく見ると、薄緑色で未熟ながらも稲穂にまで成長していました。稲刈り後の株跡から再生した“ひこばえ”の存在は肥料過多を暗示しているのです。稲を2度実らせるに足る肥料を田んぼに入れてしまったということでしょう。今年の稲作に付いては反省しなければならないことが多々あります。田んぼが乾けば、来年の稲作のための作業が始まります。毎年春に行っていた“荒起こし”作業を年内に済ませておくのです。今日午後、ホームセンターでブルーベリーの苗木を10株購入しました。この秋の間に、義父母宅の畑の一部を借りて、そこでもブルーベリーを栽培することにしたのです。ストーブ用薪のための倒木枝木集め作業も未だ残っています。そんなことで、雪が降るまでは外作業が続きそうです。

紅葉の不思議
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
上写真2012.10.26 06:40撮影
中写真2012.10.29 07:18撮影
下写真2012.10.29 07:47撮影


舗装林道脇に生えている件のウワミズザクラの紅葉です(上写真)。本当に美しい、ウワミズザクラの紅葉は、紅葉ハンドブック(林将之著)によると「山吹色に少し赤を足したような明るい橙~黄色に紅葉に、特有の済んだ色で上品な美しさがある。・・・・・・」そうですが、どういう訳か、件のウワミズザクラ1株だけが、本当にウワミズザクラか疑われるほど、黄色味が無く赤に近い濃いピンク色を呈しているのです。実は、この株の左右両隣にもウワミズザクラが生えているのです(中写真)。これら2株は未だ緑色の葉を残しつつ、大半が上述のハンドブックに記述されている通り黄色~橙色に紅葉しているのが判ります。このようにほとんど同じ生育環境に有りながら、紅葉の色合いに明らかな違いがあることに、「紅葉の不思議」を感じるのです。
一方、わが家の庭のシンボルツリーになっているナンキンハゼですが、美しい紅葉を期待して植えたにもかかわらず、未だに緑色の葉を茂らせています。例年紅葉が遅く、多くの年で美しい紅葉を見せる前に、残念ながら枯れ葉となって散り始めるのです。下の方にある団地では街路樹のナンキンハゼが赤~橙~黄色の美しいグラデーションがすでに見られます。車で通過するたびにうらやましく思うのです。何故ナンキンハゼは標高の高い当地で紅葉が遅いのか、またまた「紅葉の不思議」を感じるのです。

キイチゴ
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
上写真2012.10.29 07:39撮影
下写真2012.10.29 07:49撮影


バラ科キイチゴ属、いわゆる“木苺”の仲間には多種あります。山渓ハンディ図鑑3「樹に咲く花」には約40種掲載されています。この中で、この時期に実が生るキイチゴ属は珍しいはずです。その一つがフユイチゴでしょう。棚田の南側、緩やかな丘の北斜面にあってボスケが勝手に名付けた“里山自然植物園”で、地表を這うように生えているのがフユイチゴで、行って見たら、何と!すでに赤い実が生っていました(上写真)。心形の葉の先端が鋭角で茎に刺が目立つので、詳しくはフユイチゴではなくミヤマフユイチゴのようです。果実は酸味が強く甘味が少ないので好んで食べる人はいないようです。
この時期に赤い実を付けた木苺がもう一種ありました。“灯台下暗し”、何とわが家の西側の庭に植栽されているラズベリーです。元来、ヨーロッパで品種改良された栽培品種で、独特の風味があって美味しいのですが、通常、梅雨時に生るために罹病して美味しい果実はほとんど収穫できません。ところが、二季なり性で秋に生った果実は痛みが少なく、美味しく食べられます。この株がもう少し大きくなれば、ジャムが作れるほどに収穫できるかも知れません。

燃焼実験
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
上写真2012.10.26 12:09撮影
下写真2012.10.26 15:54撮影

石焼き芋研究第2段階の一環として“美味しい石焼き芋”について調べていたら、ロケットストーブに興味が湧いて来ました。先週金曜日(26日)には、ネットで見つけた「被災地支援から生まれた瓦のロケットストーブ」にならって、義父母宅の屋根の葺き替えで不要になった瓦を使ってストーブを組み立て、燃焼実験を行いました。最初の点火にもたつきましたが、やかん一杯の水を沸騰させるのに成功しました(上写真)。その後、小石の入った羽釜を載せて、石焼き芋前段の小石加熱実験を行いました。約1時間余、小石が触れないほどの高温になったのを確認して小~中程度の大きさのサツマイモ4本を小石の山の中に潜り込ませました。羽釜内部の温度が100℃以上を保っているのを確認して薪の追加を停止しました。それから約1時間で“石焼き芋”は出来上がりました(下写真)。期待している甘みが未だ充分でないのは、掘ったサツマイモの熟成期間が不足しているだけでなく、サツマイモの温度が高過ぎたのではないかと思っています。近日中に、再挑戦します。

むかご(零余子)
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
写真2012.10.27 17:10撮影
昨日、Sra.ボスケ(ボスケ夫人)と裏山や自宅周辺で山芋の“むかご”採取を行いました。山芋のツルの葉腋にくっついている、ふつう球形の“塊状組織”です。直径5mm足らずの小粒のものから時には3cm以上有りそうな大粒のものまであります。手の届かない高所のツルに付いている“むかご”の採取は意外に難しく、虫網を受けにして長い棒で軽く叩き落とす方法が良いようです。それでも、思わぬ方向に落ちて虫網で受け損なったり、せっかく受けた大粒の“むかご”が網から跳ね出てしまったり、本当に難しいものです。それでも全量で500gほどになりました。その一部を使って、昨日の夕食は“むかご”飯になりました。Sra.ボスケの東京の友達に送ろうと、今日は隣町からの買物帰りに、川沿いの旧道に入って、“むかご”採取に再挑戦しました。人の入らない旧道沿いには至る所で山芋の蔓が伸びていて、大粒の“むかご”を思う存分集めることが出来ました。写真は昨日取ったもので小粒のものが多いのですが、今日取ったものは大粒ばかり、早速、各種の野菜と共に梱包して、明朝、発送する予定です。

ー今週の写真ー
フユノハナワラビ(冬の花蕨)
撮影場所:広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
撮影日時:2012.10.29 07:26撮影
カメラ:Canon IXY DIGITAL 110IS
撮影データ:ISO感度100 中央部重点平均測光 自動露出(F2.8・1/60) 露出補正マイナス0.7 トリミングなし
キウイフルーツ棚のある廃田棚田で毎年この時期に伸び出て来ます。フユノハナワラビは多年性のシダ植物だそうで、この黄金色のものは胞子葉だそうです。初夏のワラビと同様に食用になるそうですが、この何ともきらびやかで日本的な感じのしない葉はたとえ美味であっても食べる気がしないのですが、美味しいのでしょうかね。ところで、これに似たものにアカハナワラビとオオハナワラビがあるそうですが、実を言うと、これがフユノハナワラビであるという確証は未だ得ていないのです。あしからず。

先週のSr.ボスケの動向
1022日(月):兄夫婦来宅/ブログ更新
1023日(火):雨/床下漏水発見
1024日(水):床下の水漏れ復旧工事
1025日(木):床下の水漏れ復旧工事/義父病院送迎/自治会常会
1026日(金):床下の水漏れ復旧工事/瓦ロケットストーブ
1027日(土):来客/むかご採取
1028日(日):お惣仏様

2012年10月22日月曜日

ボスケの週刊田舎暮らしニュースNo.468ver.1.5


木枯らしが、・・・
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
上写真2012.10.18 06:58撮影
中写真2012.10.22 11:03撮影
下写真2012.10.22 14:57撮影


自宅下方の舗装林道脇のウワミズザクラが今年も見事な紅葉を見せてくれています(上写真)。ところがせっかくの美しい紅葉も興ざめする電線と電柱支持ワイヤーが写っていて撮れた写真にいつもがっかりするのです。それはともかく、裏山に入ると、ヤマザクラはほとんど落葉してしまい、ウワミズザクラのオレンジ色の葉もすでに散り始めていました(中写真)。後ろに控えている海見山(標高870m)は上方のヒノキ植林地の中にパッチ状に残っている雑木林で紅葉が目立ち始めました(下写真)。今夜は風を伴った雨が降っています。気温は未だ高めですが、この雨が止む明日の午前中から徐々に下がって、木枯らしが吹き始めそうです。

石焼き芋研究第2段階
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
上写真2012.10.21 09:51撮影
中写真2012.10.21 10:36撮影
下写真2012.10.21 10:19撮影


昨日は「安佐町鈴張地区サツマイモ農業体験教室」のサツマイモ掘り作業が行われました。この催しに先立ち、前日は有志が集まって、繁茂しているサツマイモの蔓や葉の刈り取り作業やマルチシートの除去作業を行っています。さて、予定をやや遅れて始まったサツマイモ掘りですが、予想以上に大きなサツマイモがたくさん穫れて、この畑のサツマイモは間違いなく豊作だったろうと思います(上写真)。掘ったサツマイモの中で最大のものは3.0kg、この重量をぴたり当てた参加者に地元の美味しい新米5kgが贈られました(中写真)。昼食には地元女性会の協力により地元産の猪肉と各種野菜の入ったシシ汁が振舞われました。参加者は掘ったサツマイモをビニール袋に一杯詰めてお帰りになりました。集まったみなさんは予定時間をたっぷり使って大いに楽しんでいただけたものと確信しています。当日はここで掘ったサツマイモで焼き立て石焼き芋のサービスも行いました(下写真)。

なお、この体験教室に関係して撮った写真をNIKON ONLINE GALLERYの「平成24年さつまいも農業体験教室の全記録」http://gallery.nikon-image.com/195015801/albums/2960705/ にパスワード付きで限定公開しています。参加者の方は私ボスケ宛メール(callbosque@me.com)いただければパスワードをお知らせします。

この催しを終えて、Sr.ボスケの石焼き芋研究は第2段階に入りました。美味すなわち甘い石焼き芋を作るには「芋のデンプンが糖質に変化する最適温度の75℃前後に保って如何にゆっくり、じっくり、焼くか」のようです。容器は羽釜、カマドはドラム缶を改造して作った薪ストーブを使うので、あとは、羽釜の中に入れる小石の種類と量、それを加熱する時間、使うサツマイモの大きさなどが課題になりそうです。

ナツハゼ不作
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
上写真2012.10.18 06:48撮影
下写真2012.10.22 11:04撮影

庭で栽培しているブルーベリーの果実でコンポート(砂糖煮)を作っていますが、それと同様に、裏山に自生するナツハゼとアラゲナツハゼを使ったコンポート作りも、秋の重要な作業になっています。ところが、裏山のナツハゼとアラゲナツハゼが共に不作で、とてもコンポートを作るだけの量が確保できそうにありません。
幸いなことに、当地に引っ越して来た当時に裏山から庭に移植したアラゲナツハゼが大豊作でした(上写真)。18日に一気に収穫したところ、この1本の木から約1.3kgの果実が採れました。もちろん、しごき取った果実の中には、未熟なもの、小粒で干涸びたもの、熟れ過ぎて潰れたもの等が混じっているため、時間をかけてこれらを取り除かなければなりません。その面倒な作業を終えると果実の量は約1kg程度に減量するはずです。
例年たわわに実っていた裏山最大のナツハゼの木に、今年は全くと言って良いほど果実が生っていないことに驚いています。やっと見つけた果実の生ったナツハゼの木は小木で果実はまばら、これでは1瓶のコンポートも作れそうにありません(下写真)。
この秋、台風等による降雨がほとんど無かったことで、ナツハゼやアラゲナツハゼの結実後に必要な水分を充分確保することができなかったのではないかと思っています。

今年の新米
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
上写真2012.09.26 09:32撮影
下写真2012.10.15 16:20撮影

今年の稲作(広島コシヒカリ)は、ヒエなどの雑草の繁茂、抜かるんだ田んぼ、などでヤキモキしましたが、収穫が一週間余り遅れたにもかかわらず収量は例年を上回りました。袋詰めされた玄米はしばらく納屋に積まれていました(上写真)が、予定通りの出荷を終えて今年の稲作の全作業が終了しました。玄米は道路沿いの各所にある無人精米所に持ち込んで精米します。近くの無人精米所で最近新しい機械に取り替えられました。この機械では、1分、2分、5分、8分、標準、上白の計6個の白さボタンの他に、無洗米コースというボタンも付いています。この並び順は美味しさ順で、栄養価はこれとは逆順になります。わが家では美味しさに重点を置いて上白を選択しています。それにしても今年の新米は例年に無く美味しいです。「艶」「風味」「粘り」「香り」すべて最高です。美味しさの理由は判っています。例年なら収穫時期が台風襲来と重なっていて、その風雨による稲穂の倒伏を避けるため、収穫を多少早めているのです。ところが、今年は台風接近の兆候が無かったため、抜かるんだ田んぼが乾くまで可能な限り収穫作業を遅らせることができたのです。そのことが功を奏して、稲籾が充分に熟したのだろうと考えています。慌てず騒がず適期を待つ“待てば海路の日和あり”ということでしょう。

秋の庭
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
上写真2012.10.15 14:41撮影
下写真2012.10.15 16:07撮影


今時のわが家の庭です。四季咲きのバラが今年最後の花を咲かせています。朝夕の冷え込みに耐えて咲くこの時期のバラの花は春の陽気に誘われて咲くバラの花とはかなり趣が異なります。調べて見ると、色濃く香り高い花が秋の花の特徴のようです。虫がほとんど見られないのもこの時期の花の特徴でしょうが、それなら、この時期のバラは何のために美しい花を咲かせ、芳香を発するのでしょうかね。

ー今週の写真ー
トキリマメ(吐切豆)
撮影場所:広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
撮影日時:2012.10.22 11:08撮影
カメラ:Canon IXY DIGITAL 110IS
撮影データ:ISO感度200 中央部重点平均測光 自動露出(F4.9・1/80) 露出補正マイナス0.3 トリミングなし
薮に有ってもよく目立つ真っ赤な実を付けたトキリマメです。よく似たものにタンキリマメ(痰切豆)が有りますが、葉先が尖っており、豆果の長さが20mmはありそう。そんなことでトキリマメになりました。どちらの豆もいかにも薬効があるような名前ですが、薬効は確認されていないそうです。

先週のSr.ボスケの動向
1015日(月):植物撮影/ブログ更新
1016日(火):甥入院見舞
1017日(水):雨
1018日(木):アラゲナツハゼ果実収穫
1019日(金):薪用枝木調達
1020日(土):体験農園準備作業
1021日(日):体験農園さつま芋掘り

2012年10月15日月曜日

ボスケの週刊田舎暮らしニュースNo.467ver.1.3


秋本番
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
上写真2012.10.15 06:20撮影
中写真2012.10.15 16:32撮影
下写真2012.10.15 16:55撮影




黒柴鈴ちゃんの散歩コースから見える大きな柿の木に、この秋もたくさんの実が生っています(上写真)。カラスが時折やって来て果実を啄んでいます。例年ならもうすぐ熊がやって来て枝をへし折り熊棚を作って果実を食べ尽くしてしまうのです。それでも集落の主として山側に延長約4kmにわたって高さ約2mのワイヤーメッシュ柵を昨冬設置したのでこの秋は来ないだろうと安心していたのですが、日曜日の点検によって2ヶ所でこのワイヤーメッシュ柵が外側から大きく内側に向かって曲げられているのを発見しました。安心するのは未だ早いようです。
わが裏山では、ウワミズザクラが一様に紅葉(黄葉)し、ヤマザクラが紅葉を終えて早くも散り始めています(中写真)。落ち葉も積もり始めました。シジュウカラがさえずり飛び交うようになりました。コゲラの軽いドラミングの音も聞こえるようになりました。
「秋の日は釣瓶落とし」とよく言われますが、確かに、夕方ぼやぼやしていると、あっという間に日が沈んで暗くなってしまいます。キウイフルーツ棚のある廃田棚田にやって来た折に、それを実感しました(下写真)。
先週金曜日(10月12日)夕方に薪ストーブを焚き始めました。予報によると、明日(10月17日)は久しぶりに雨の一日になりそうです。この雨が上がる頃には秋はさらに進んでいるでしょう。

夢は海見山山塊の樹木目録
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
上写真2012.10.13 13:03撮影
中写真2012.10.13 13:04撮影
下写真2012.10.13 13:15撮影


一昨日、「このきなんのき」掲示板で知り合った樹木観察の先輩Rさんご夫婦にご足労願って、一緒に裏山の片廻林道を車で走行しました。尾根越え手前の沢脇で、早くも、わが“裏山自然植物園”で未発見の樹木をRさんに次々と見つけていただきました。最初にコクサギ型葉序で有名なコクサギ(小臭木、上写真)、そのすぐ脇で蔓性のサネカズラ(実葛、別名美男葛、中写真)、さらに、カエデ属では珍しく不分裂葉のチドリノキ(千鳥の木、下写真)、はたまた、キブシ(木五倍子)、エゴノキ科のアサガラ(麻殻)、・・・・。
わが“裏山自然植物園”(面積約0.3ha)で見られる百数十種の樹木が、裏山の海見山山塊(面積約1,200ha)の樹木をほぼ代表しているかの如く思って半ば満足していた“浅はかなボスケ”でした。文字通りの“裏山”である海見山山塊に、ボスケにとって未だ見たことのない多種の樹木が自生しているのは間違い無さそうです。夢は海見山山塊の樹木目録です。これから5年後あるいは10年後の完成を目指して、観察範囲を徐々に広げて行きたいと思っています。その際、樹木の地点把握には、GPSレシーバーを取り付けたiPadを携行して「地図計測」アプリを大いに活用したいと考えています。

常緑コマユミ
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
写真2012.10.15 16:20撮影

数年前の間伐によって木漏れ日が差し込むようになった植林ヒノキ林の林床で、赤い果実を付けていながら青々とした緑の葉を広げているコマユミを今年も見つけました。前号No.466で濃いピンク色に紅葉した庭のコマユミを紹介しています。とても同じコマユミとは思えませんが、もしかしたら常緑性のコマユミの可能性があります。今年こそ、確証を得るために継続的に観察したいと思います。

アカバナ
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
写真右2012.10.15 14:41撮影
写真左2012.10.15 16:07撮影
農道脇の土手で咲いているアカバナを見つけました(写真右)。在来種のアカバナですからピンク色の花弁の先に切れ込みがありますが、一見よく似た帰化植物のアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)には切れ込みがありません。この後、自宅裏手で紅葉したアカバナを見つけました(写真左)。さて、ここで問題です。アカバナを漢字で書くと、赤花?それとも赤葉菜?

ー今週の写真ー
ミコシグサ(御輿草)
撮影場所:広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
撮影日時:2012.10.15 14:42撮影
カメラ:Canon IXY DIGITAL 110IS
撮影データ:ISO感度80 中央部重点平均測光 自動露出(F4.5・1/500) 露出補正マイナス0.7 トリミングあり
ミコシグサとはゲンノショウコなどフウロソウ属の果実の別名のことだそうです。蒴果(さくか)と呼ばれる果実が弾けて種が飛び出した後の形で、神輿の屋根のような形が何ともユニークです。義父母宅の竹薮裏手の湧水地脇で見つけました。

先週のSr.ボスケの動向
1008日(月):農道沿い草刈り/集落協定役員会
1009日(火):田んぼ法面草刈り
1010日(水):田んぼ法面草刈り/旧猪柵撤去作業
1011日(木):湧水配水管修理
1012日(金):薪ストーブ火入れ
1013日(土):樹木観察友人ご夫婦
1014日(日):猪柵維持管理共同作業

2012年10月8日月曜日

ボスケの週刊田舎暮らしニュースNo.466ver.1.2


YahooBB(Softbank)に再交換を依頼する前にフレッツADSLに問い合わせたところ、フレッツADSLもYahooBBと同じNTT回線を使うので状況は同じで、YahooBB以上のネット環境は期待できないとのことでした。僻地の限界でしょうか、そんなことで、途方に暮れていたのですが、何と! YahooBBの繋がり難い状態が徐々に改善され、今ではリンクを表示するランプが常時点灯するようになりました。何はともあれ、取り敢えず、バンザーイ! ご心配をおかけしましたが、これから以前のように原則毎週月曜日更新でがんばります。

                                                                                                                                                      Sr.ボスケ

寒露 (かんろ)
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
上写真2012.10.08 15:52撮影
中写真2012.10.08 15:53撮影
下写真2012.10.09 06:25撮影


去る10月8日は二十四節気のひとつ“寒露(かんろ)”でした。お馴染みの「こよみのページ」をまたまた参照しました。“寒露(かんろ)”とは、すなわち「陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也」(暦便覧)で、「冷たい露の結ぶ頃。秋もいよいよ本番。菊の花が咲き始め、山の木々の葉は紅葉の準備に入る。稲刈りもそろそろ終わる時期である。」とあります。当地の稲作は早生品種の“広島コシヒカリ”のため、稲刈りは先月のうちに終わっていますが、このところ、朝のウッドデッキが朝露で濡れていることが多くなりました。先週金曜日(10月5日)の朝にはこの秋一番の冷え込みで気温が7℃まで一気に下がりました。その翌日に慌てて煙突掃除を行いました。昨年もほぼ同じ頃に気温が7℃まで下がり薪ストーブに火を入れています。明日焚き始めようか心が揺れています。何しろ一度火を入れたら来年春までは焚き続けることになるので、慎重です。
田んぼの土手や農道脇には、秋の野草が風に揺れています(上写真)。いつまでも残しておきたいと思う一方で、今年の稲作の総仕上げとして田んぼの周りの草刈を済ませておきたい、そんな心境で、今年最後の草刈り作業を始めています(中写真)。
朝露が降りた肌寒い朝の黒柴鈴ちゃんの散歩時には、向かいの山々に雲海が見られることが多くなりました(下写真)。こんな朝でも鈴ちゃんと一緒に走った後には下着を取り替えなければならないほど汗をかいています。日課になっている朝夕2回の鈴ちゃんとの散歩が健康の秘訣の一つであると確信しています。
予報によると、まだ、しばらく晴天が続き、しかも気温は高めということで、外仕事に勤しめそうです。

♩真っ赤だな
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
上写真2012.10.08 16:13撮影
中写真2012.10.08 16:14撮影
下写真2012.10.08 16:14撮影


♩真っ赤だな、真っ赤だな、ツタの葉っぱが真っ赤だな、紅葉の葉っぱも真っ赤だな~♩で始まる「真っ赤な秋」という歌がありましたが、この歌はまさに秋本番の時期の歌でしょう。ツタやモミジが真っ赤に紅葉する前に、すでに我が家の庭には早々と真っ赤な秋がやって来ています。
最初に、真っ赤というよりも濃いピンク色という感じのコマユミ(小真弓)です(上写真)。コマユミはニシキギ科ニシキギ属で、枝に翼が見られないことを除けばニシキギ(錦木)と全く同じと言われています。ニシキギ(錦木)は、秋の紅葉がその名の通り錦のように美しいことから名付けられたようで、目映いほど鮮やかです。翼のあるニシキギよりも優しい感じのコマユミの方がSra.ボスケ(ボスケ夫人)のお好みで、当地に引っ越して来た当時、わが裏山や義父所有の山林の中を探し回って見つけ、我が家の庭に移植したものです。
次に、真っ赤というよりも深紅色の紅葉を見せるサンシュユ (山茱萸)です(中写真)。先月早々と赤茶色を呈して枯れてしまったのではないかと心配しました。こんなに美しく紅葉したことはかつてなかったように記憶しています。
最後に、カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)です(下写真)。このカシワバアジサイはいつも夏の時期から紅葉し始めるのですが、サンシュユと同様に、こんなに美しい紅葉を見せたことはないように思います。色を言葉で的確に表現するのは難しいのですが、コマユミともサンシュユとも違った色で、やはり「深みのある赤色」というのでしょうか。
わが家の庭では、この時期、ドウダンツツジ、ナンテン、シャラなども紅葉していますが、やはり、ベスト3は上の3種でしょう。

イトトンボ
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
写真2012.10.07 08:06撮影
肌寒くなって来たこの時期に、枯れ枝にしっかりぶら下がっているように見えるイトトンボを見つけました。調べて見ると、一口でイトトンボと言っても、イトトンボ(イトトンボ科)にはずいぶん多くの種類があるようですね。国内に12属26種がいるそうです。それでは、この写真のイトトンボの正確な種名は? イトトンボ科の中には似たようなものが見つからないと思ったら、何と、アオイトトンボ科というのがあるではないですか。アオイトトンボ科には3属7種があり、その中で、アオイトトンボ属のオオアオイトトンボに似ていると、にわか昆虫学者のボスケは結論づけました。オオアオイトトンボは、トンボ観察図鑑(http://tombozukan.net/)によると「日本に生息するアオイトトンボ属の中で最大のイトトンボです。体全体が金緑色をしている。主に平地や丘陵地の水際に木立のある池沼や湿地に生息しています。北海道から九州まで普通に見られるイトトンボです。5月中旬くらいから羽化しはじめ11月まで見られます。」だそうです。

ー今週の写真ー
山桜の紅葉
撮影場所:広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
撮影日時:2012.10.07 08:12撮影
カメラ:オリンパス E-1+ZD14-45mmF3.5-5.6Zoom
撮影データ:ISO感度100 パターン測光 絞り優先露出(F6.3・1/125) 露出補正なし トリミングなし
前号の「秋のサクラ3種」で紹介したヤマザクラの1週間後です。それぞれの葉で紅葉の進み方が著しく異なるようで、同じ小枝の隣り合わせの葉でも紅葉する葉と未だ緑の葉が混在しており、木全体で見るとまだらに見えて、それが“サクラ”の紅葉の特徴のように思えます。

先週のSr.ボスケの動向
1001日(月):石焼き芋器製作/ブログ更新
1002日(火):広島市内中心部
1003日(水):サツマイモ掘り/石焼き芋器1号使用実験
1004日(木):生産区へ来客/石焼き芋器2号
1005日(金):義父母宅温床ビニール掛けかえ
1006日(土):石焼き芋器2号使用実験/煙突掃除
1007日(日):田んぼ法面草刈り
1008日(月):農道沿い草刈り/集落協定役員会
1009日(火):田んぼ法面草刈り
1010日(水):田んぼ法面草刈り/旧猪柵撤去作業

2012年10月1日月曜日

ボスケの週刊田舎暮らしニュースNo.465ver.1.1


秋10月
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
上写真2012.10.01 14:27撮影
中写真2012.10.01 14:37撮影
下写真2012.10.01 14:39撮影
昨日は「中秋の名月」でした。台風の影響で月は見えないものと思い込んでいましたが、台風一過の当地ではもしかしたら見えていたかも知れません。それはともかく、暦の上では“仲秋”すなわち“秋本番”といったところでしょうが、当地の秋の本番は未だもう少し先になりそうです。今日の林縁は未だ青い草が繁茂しており、ススキの穂だけが秋を主張しているように見えました(上写真)。
稲刈りの終わった田んぼでは刈り取った稲の株跡から緑の孫生(ひこばえ)が伸びて、この秋の間に再び実らせようと頑張っています(中写真)。
お彼岸からすでに10日が過ぎたというのに、彼岸花は堤の土手や農道脇、田んぼの畦など、そこかしこで赤い花を咲かせ続けています(下写真)。台風17号に続き、別の台風のやって来ているようですが、週間予報によると、しばらく秋晴れが続くようです。冬が来る前にやるべき作業が未だ未だあります。

秋のサクラ3種
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
上写真2012.10.01 14:01撮影
中写真2012.10.01 14:02撮影
下写真2012.10.01 14:08撮影
裏山に最も多く自生している“サクラの仲間”はウワミズザクラです。ウワミズザクラはサクラ属とは別属のウワミズザクラ属の範疇にあって、その葉や樹皮はサクラによく似ているものの、その違いは花を見ると明らかです。すでに紅葉が始まったこの時期には、透明がかった肌色の葉が混じっていて、それがウワミズザクラの特徴とも言えそうです(上写真)。
ヤマザクラ(中写真)とカスミザクラ(下写真)とは一見似た感じですが、この2枚の写真で見る限りではカスミザクラの方が濃い派手な色合いに見えます。それでも、紅葉の進展に伴って、どのように変化して行くか、興味があります。


秋の山野草3種
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
上写真2012.10.01 14:18撮影
中写真2012.10.01 14:19撮影
下写真2012.10.01 14:33撮影
ツルリンドウは裏山の山道沿いによく見られます。ほとんど熊笹などに絡まって地面上を這い回っているように見えます(上写真)。それでも、昨年冬に設置した鉄筋製の猪侵入防止柵には絡まって2m近くも上っているのはむしろ奇異な感じがします。夏に咲き始めるのですが、なぜか秋の花のように思えます。
ツルニンジンもツルリンドウと同様に裏山の山道沿いで熊笹などに絡まって低いところに隠れてひっそりと咲いています(中写真)。自然のままで下向きの花の中を撮るのは難しいので、何度か手で持ち上げて向きを変えた結果、やっと中を覗かせてくれました。別名ジイソブと呼ばれるそうで、ジイソブの意味は「お爺さんのソバカス」だと訊いて、何となく納得しました。
ヨツバハギは堤(つつみ)の周りや田んぼ脇の林縁の特定の場所にだけ毎年見られます(下写真)。赤紫から淡青さらに白のグラデーションが見られます。羽状複葉で通常4枚の小葉で、実際には4~6枚の小葉が見られるそうです。珍しい貴重な野草のようで、指定されていない広島県はともかく、県によっては希少種に指定されているようです。

新案:石焼き芋器
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
上写真2012.10.01 17:44撮影
下写真2012.10.01 18:26撮影
2週間前に羽釜を使った石焼き芋作りに成功して以来、もっとたくさんの石焼き芋を一度に作りたいと、大きな羽釜かそれに代わる鍋のようなもの、場合によっては一斗缶あるいはドラム缶でも良いのではないかと、いろいろ探して見たのですが適当なものが見つかりませんでした。それで、かなりの冒険は承知の上で、無謀にも、厚手の板材とアウトドア用焼き網、アルミ板を使って“石焼き芋器”なるものを作ってみました。木枠の下半分の内側にはアルミ板を打ち付け、木枠の下部には溝を切って焼き網を差し込み、小石が網目からこぼれ落ちないように5mm目の金網をさらに重ねています。木枠の上半分と蓋の内側にはアルミホイルを貼付けています(上写真)。
木枠の中には小石(砂利)を入れました(下写真)。小石が少量であれば内部温度が短時間で上昇する反面、保温効果が期待ないでしょう。他方、小石の量を増やすとかなりの保温効果が期待できる反面、内部温度を上げるために長時間必要になりそうです。そんなことを考えながら明後日に実験を行うつもりです。実験に成功すれば、今月下旬に行われる「サツマイモ農業体験教室」で石焼き芋を提供しようと考えています。
「焼き芋が出来上がる前に木枠が焼け焦げてしまう」という意見もあります。さてさて、その結果は如何に?

GPS測量実験
広島市安佐北区安佐町鈴張プチ高原
写真2012.09.26 20:59撮影
今流行のスマートフォンの一種のiPhoneによく似たiPod touchとiPadを以前から使っていますが、WiFi環境下の自宅室内でしか使えないのです。それで、屋外でこそ役に立つGPSはもちろん搭載されていないのですが、最近、外付けのGPSレシーバーがamazonで入手可能であることを知り、早速、購入しました。ただし、GPSレシーバーを取り付けただけではほとんど役立ちません。そこで、App Storeで購入したのが、「やまやまGPS(期間限定セール250円)」と「地図計測(170円)」という2つのアプリ、特に「地図計測」は大いに役立つ素晴らしいアプリです。試しに義父の田んぼ1枚の水張り面積を測ってみました。Google Map上で計測に要した時間はほんの数分、その結果は1,256㎡(約1反3畝)でした。正解は不明ですが、そんなに大きく外れた数値ではないはずです。このアプリ、いろいろ応用できそうです。

ー今週の写真ー
ツタ(蔦)
撮影場所:広島市安佐北区安佐町“鈴張プチ高原”
撮影日時:2012.10.01 14:24撮影
カメラ:オリンパス E-1+ZD14-45mmF3.5-5.6Zoom
撮影データ:ISO感度200 パターン測光 絞り優先露出(F6.3・1/160) 露出補正0.3 トリミングなし
裏山で植林ヒノキに絡まって上に伸びているツタです。紅葉が始まっています。緑から赤へのグラデーションが美しく、今後、紅葉が進むとどうなるか、これもその進展が楽しみです。

先週のSr.ボスケの動向
0924日(月):買物/ブログ更新
0925日(火):籾すり作業/自治会常会
0926日(水):玄米保管作業/GPS測量実験
0927日(木):GPS測量実験
0928日(金):玄米精米/新米贈答発送
0929日(土):稲わら片付け作業
0930日(日):栗拾い/姉夫婦宅